でらぁのーと

日々の経験を通して、考えたこと、感じたこと、学んだこと、オススメのご紹介など。

ホノルルマラソン日記(2)〜走ることについて語るときに私の語ること〜

f:id:dera0607:20191208064823j:plain

エッセイ風記事の試み、第二弾。
下記、ホノルルマラソン日記(1)の続きです。
 
 
ホノルルマラソンのお役立ちグッズ紹介等は記事はこちら。
 
本記事は、レース当日のスタート直後から、20キロ超える辺りまでです。
 
 
 

スポンサーリンク  

 

スタート直後

5:05頃スタート地点を通過。
人がぎゅうぎゅう詰めだった左側車線にいた人よりはましかなと思いつつも、人が多すぎて進みにくい。ゆっくり走り始める。
いろんな色のゼッケンの人が混じっているので、ペースが掴めない。
 
5:08くらいに花火が上がる。何かトラブルでもあったかと、この島の大イベントの運営の大変さに思いを馳せつつ、せっかくなので動画撮影。
 
大学の友人たちとスタートを切ったが、「いつもよりゆっくりめのペースで行くのでお先にどうぞ」とのことで、早々に一人になった。
さて、この先42キロほどあるが、一人で心折れずに進みきれるだろうか。
 
空は真っ暗だが、歩道に応援の方々がぽつぽつ見える。こんな朝早くから。地元の大イベント感をさらに感じる。
全面通行止めとなり、ランナーで溢れ返る道路。
 
最初の給水所が2.5キロ地点付近にやってくる。練習中に脱水になった経験から、喉が渇く渇かないに関わらず、毎回水分補給すると決めていたので、水をもらいにいく。受け取りに手こずりペースはやや落ちるが、なんとかゲットした。縦に続く給水所の、もう少し奥で受け取ればもっと受け取りやすかったことに気づく。そうすると、2回目以降は並ばずに取れそうで安心。またペースを戻す。
 
自分のペースを乱さないことが最も大事と思い、何度もペースを確認する。
基本的には6:40(1キロ6分40秒)をコンスタントに保ちつつ、上り坂や後半で多少ペースが落ちたとしても、平均7分以内にゴールできれば5時間を切れるという算段。
 
ホノルルマラソンを走るのだから、本番写真を撮りたくなるに違いない」と思い、それならスマホは携帯するだろうと思っていたので、スマホを持ち、スマホのランニング用アプリを見ながら走る練習をしてきた。RunKeeperというアシックスのアプリを使っており、「現在のペース」と測開始から現在までの「平均ペース」、「走行距離」「走行時間」が表示されている。ただし、「現在のペース」は常に変化しており、計測誤差も考えるとあまりあてにならないので、通常であれば一定のスピードを保つ前提で、「平均ペース」で、自分のスピードを確認する。
しかし、今回については「現在のペース」が6:10前後と表示されているのだが、最初に人が多すぎてスピードが出せなかったこともあり、「平均ペース」は7:15。「平均ペース」は想定より遅い。これを 少なくとも前半は6:40にしておきたい。しかし、本当にそんなに遅かっただろうか?現在のペースはそこまで遅くないはずで、そこまで一気にスピードを上げた感覚もない。理想は6:30くらい、6:40よりはやや速いペースで長距離かけて、平均が少しずつ上がっていくのを待つのがよさそうだが。困った。大事な現在のペースが掴めない。
アプリに表示されている「現在のペース」が正しければ、6:10前後はさすがに少し速い気がする。速すぎても後半がもたない。が、気持ちよく走れている。もう少し落とすべきだろうか。体が覚えているこのペースは、アドレナリンに乱されているのだろうか。
f:id:dera0607:20200228221257j:image
イルミネーションゾーン。
 
給水所は2キロおき。イルミネーションゾーンもペースを測ろうとしているまま通過。
が、そうこうしているうちに、8.5キロ地点くらいでアプリがフリーズした。これですっかり何もわからなくなってしまった。普段はフリーズすることなんてなかったのに。海外の電波のせいだろうか。フルマラソンの走行記録も残したかったが仕方がない。
走りながら、アプリを終了させて、開いてみる。やっぱり、今までの記録は残っておらず、ゼロからスタート。あぁ。
いや、待てよ、今から測れば、最初のゆっくりペースを換算する必要もなく、ちゃんと今のペースが測れるではないか。ちょうどよかった。
 
距離や走行場所のログは残せないが、今はペースがとにかく一番大事である。
初めてのハーフマラソン出場時にやってしまった、最初に飛ばしすぎて、後半いろんなところを痛めて走れなり、歩いて、少し走って、また歩くという繰り返しになる事態は避けたい。かといって、遅すぎて、目標達成が到底無理なペースになってしまうのも嫌だ。
 
改めて図り直したペースを見ると、6:20前後。まだやや速い。さて、どうしようか。初めてのハーフの同じ鐵を踏むことにはなるまいか。けれど、あのときのように周りに流されてペースが上がってしまっている感覚はない。これが今自分が走るのにちょうどよいペースな気がする。
先週、練習で走った15キロ走のペースが、いつも通り走ったつもりで6:17だったので、ここ最近は身体が軽くなって、少し速まっているのだろう。直近の身体の調子を考えると、これくらいならいけるのでは。
そう考えて、6:20よりは上がらないようにしつつ、6:20〜6:40の間はよしとすることにした。
その20秒を細かく調整するのは、私のレベルだと難しくもあるので。このあとどこまでこのペースで走れるかだが、7:15の平均ペースも、このスピードであればすぐに6:40に追いつくだろう。
 
 
 

10キロ通過

10キロマラソン出場者用のゴールが近づいてきた。保持していた補給食の最初の一つを補給する。
相方いるかもしれないと思い、あたりを見回す。一瞬だったけど、走り終わって一番手前で応援してくれていた相方をなんとか見つけ、ハイタッチをして通過。お疲れさま。けれど、ペースは変えられない。変えたら私が終わる気がする。
1キロごとに旗が立っているので、スマホの時間と旗で、ざっくりペースを計算しながら走る。
 
11キロ付近で、最初の簡易トイレが並んでいるのが見える。今のペースだと、最初のトイレスポットも、噂に聞いていた30分ロス行列はなさそうだ。一人二人待てば入れそうなので、せいぜい5分くらいか。30分ロスの恐怖からは開放され、この後トイレに行きたくなっても5分で済むならためらわずに行けるかなと、少し安心する。結局レース中には行かなかったけれど。
友人の写真より。どこかの簡易トイレ。トイレスポットにはたくさん並んでいる。
 
上り坂になり、道が狭くなる。人がさらに混み合う。
道路の左右を分けるビニールテープを持つ人も、ボランティアのようだ。見知らぬ我々数万人のランナーに、絶えず笑顔で声をかけてくれていて、尊敬の念を抱かざるを得ない。一体あと何時間、ここに人が通過するのだろうか。レースコースの地図を思い出す。これはダイヤモンドヘッドに差し掛かっているはず。しかし、遠くから見ていたダイヤモンドヘッドは、少し見上げてみてもわからない。一軒家も並んでいて、意外と普通の道に見える。
レース初期の上り坂は苦手ではない。少し地面を押す力を強める。ペースを確認するが、まだ、自分より目標ペースが遅そうな人が周りに多いので、迷惑をかけないように歩道を使いながらするすると抜けていく。ペースを守ることが大事。
 
12キロ地点辺り、昇り坂の途中で海が開けて、朝焼けが見えた。薄く伸びた雲の後ろに、太陽がまだ昇りきっていない、オレンジから青のグラデーション。その手前に、青さを隠した朝の静かな海。
しばらく眺めていたい景色だけど、そうもいかない。立ち止まらず、写真をパシャリ。ブレブレだろうけれど、これも思い出になるだろう。

ダイヤモンドヘッドからの朝焼け。
 
15キロを過ぎた辺りで上りは終わり、下り道。16キロ地点辺りの、一直線の下り道の景色も壮観。人の多さを改めて感じる。なんで数万人もの人がここでフルマラソンを走っているんだろう。

下りの一直線。どこまでも人。
 
この辺りまで来ると、周りは同じくらいのペースの人になってくる。アプリが何度もフリーズして、現在のペースがわからない中、ペースを乱さないように、何人かペースメーカーの目星をつける。
 
ハイタッチで元気のもらえる応援の多いエリアや高架を抜け、景色が変わらず長くて苦しいと聞いていたハイウェイに差し掛かる。18キロ付近。「ここからか」と、少し気を引き締める。道が横にも前にも開けて、どこまでも人だかりが続くのが見える。その背後に再度朝日。太陽は、すでに昇り切ったようだ。

ハイウェイの入り口。スマホを構える人も多い。
 
しばらく行くと、ハイウェイの反対車線はすでにトップ層が折り返してきていることに気づく。ポツポツと人が現れては、また遠くに次の人が見え始める。トップ集団は速すぎて、そして、すでに距離を重ねすぎて、次のランナーとの間隔はこんなに空いているんだなと、混み合う自分の車線の様子との違いを実感する。折返しがこの先にあることを教えてくれているが、まだ私はハーフにも届いていない。私のラスト1キロスパート時の全力よりも圧倒的に速いペースで、あんなに軽々走ってそうに見えるんだなと思うと、100mくらい横を一緒に走ってみたくなる。
とはいえ、今の自分の走りは悪くない。ずっと6:20を保っている。よし。
 
私の約倍のペースで快走している選手を見るのは気持ちがよかった。もっと見えるように、道の中央のラインを踏みそうな位置を走る。サブ3の友人が見えてきたので、声をかけてなんとかハイタッチ。こんなところで出会うとは、さすがすぎる。先頭集団の中にいるのを見ると、違うレースに出ているようだ。
 
 
 

20キロ通過

20キロを超え、ハーフ地点が見える。ハーフは、毎週末走っていたので体はそこまで疲れていはいないが、「やっとハーフか」という気持ち。ウエストポーチからジェルを取り出して、2つ目のエネルギーを補給する。
通過タイムは、2時間20弱くらいか。今までのハーフを考えてもよいペース。周りを見回すと、オレンジのゼッケンの人はほぼおらず、水色ゼッケンが多い。ここまでは悪くなさそうだ。 
 
 
 
ホノルルマラソン日記 (3)に続く。